マンション畳から無垢フローリングリフォームは段差処理をしなくてもこんなにするんです！

（出典：photo-ac）

時代は「畳から無垢のフローリングへ」という現実

日経新聞にも記載されていたりしますが、今や畳の部屋っていうのがかなり不人気らしいです。

昔のマンションで1980年代くらいの中古のマンションの3LDともなると、ほとんど二部屋位が畳だったりします。

なかには、個室すべてが畳の部屋ということもあったりします。

つまり、台所以外は畳で台所はクッションフロアだったりするのです。

で、やはり現代風にするとなると、その畳の部屋をフローリングにリフォームにするのが第一段階であり、最大の難関ではないでしょうか。

最近の賃貸住宅には畳の部屋はほとんどないですからね。

さて、この畳からフローリング張り替えリフォームをするにも大まかに分類すると２種類の施工方法があります。

ひとつは、個室であれば、そのまま畳をとって、下地処理（マンションでは防音施工処理は必須です。）をして、その上に新しいフローリングを施す場合。

もうひとつは、隣接する部屋、つまりは続き間がある時で、畳をとった後に、防音施工と合わせて隣の部屋と床の高さを合わせるような工事をする場合とがあります。

前者の場合、つまり、高さ合わせをしない、単に防音施工をした場合は、確実にドア、あるいは廊下の高さとの段差が生じます。

業者リフォーム物件にありがちな安価なリフォームを施工して販売しているマンションというのは、このパターンが少なくないです。

５ｃｍ程度の段差が、ドアもしくは廊下と個室の床に生じているという感じです。

気にならない人は、気にならないと思いますが・・

隣室、もしくは廊下と無垢フローリングの段差をなくさなくてよいですか？

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畳の部屋の場合、５ｃｍ位の段差（畳の厚さと、畳の下がどういう状態になっているかに依りますが）になってしまうので、防音材や合板一枚で高さ調整が済むレベルではなくなってしまいます。

根太を組んで２重床を施すということにもなりえます。

畳からフローリング張り替えの工事としては、そいういった特別な施工方法を考慮したうえで見積もりを依頼することをおすすめします。

まず、畳部屋の床構成から説明します。これによってかなり施工方法が大きく変わってきます。

スラブ直置き

おそらくもっとも多い施工方法だと思います。

マンションの構造体であるコンクリ部分（スラブ）に直接畳が敷いてある場合です。

この場合は、スラブ上に直接防音施工をして、新しいフローリングを張ればフローリングの部屋が完成します。

根太上げ床置き

根太で二重の上げ床にした合板の上に、畳を敷いている場合です。

こちらは合板上に防音施工をしてフローリングを施します。

こちらの構成は、隣の部屋がフローリングで、畳の高さを合わせるためによく使われる施工方法です。

また、防音材もスラブ直接か根太床になっているかで使えるタイプが変化してきますので注意が必要です。

断熱材置き

一番厄介なのはこの断熱材を使った方法です。

スラブ上に砂利が一面に数センチ分敷き詰められており、その上にスタイロフォームといった断熱材（発泡スチロールのもうちょっと硬めもの）のその上に畳が敷いてある方法です。

どこが厄介かというと、砂利をどかして、根太をはり、その上に合板を敷いて、更に防音施工をする、といった手間のかかる工事が必要になりますし、断熱材を破棄する必要があり、砂利と断熱材が非常にネックとなります。

おおよそこの３種類の方法になるのではないでしょうか。

いずれにしても、隣の部屋と高さを合わせるのであれば、何らかの手段で畳分の5ｃｍを埋める必要があります。

ただ、個室の場合はそのまま段差ありきで完成させる方法もあります。

バリアフリーではなくなりますが、よくある転売業者が販売している極力費用をかけないリフォーム物件は、そうなっているものと思います。

段差に関連する記事

段差の高さ調整をしない無垢フローリングリフォーム価格は？

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では、その料金の根拠について、ここからご紹介していきますね。

こちらの料金は、上記で紹介した畳部屋の床構成におけるスラブ直置きと根太上げ床置きのものです。

断熱材置きは「レベル合わせありの施工」と同様になります。

それでは、段差の高さ調整をしないで工事した場合の価格を見てみましょう。

まずは畳の処理ですね。

こちらは産業廃棄物になりますのでゴミ処理費用が発生します。

ほかと合わせて2万円程度です。

ですので、町のごみ焼却場に持っていくのもひとつの手段ですね。

そうすれば重さにもよりますが6畳3000円もあれば十分だと思います。

次に、防音の施工になります。

上記でスラブ上に直接施工するものと、根太の上げ床するのとでは適用できるものが違うと紹介しましたが、価格的にはそう変わりませんので高めのほうをおすすめします。

防音材は0.5坪1万円程度、間材費で2万円程度と考えてもらえばいいと思います。

また、防音材はクッション性のある材料なので、その上に下地の合板を施す必要があります。

合板とその間材合わせて1万円程度です。

フローリング料金は様々ですが、無垢フローリングで0.5坪1万円前後かと思います。

接着剤、ビスに2万円ほどです。

あとは巾木もありますが、こちらも無垢のフローリングにあわせて木製のものにするとして、1万円程度です。

一番費用がかかるのは人件費。

単純に畳の撤去に防音材施工、フローリング張り替えで2日×2人だとすると、12万円前後が必要になると思います。

これらをまとめると、6畳の畳の部屋を無垢フローリング工事をした場合

畳、その他廃棄処理費用　2万円程度
防音材＋間材費　10万円程度
下地合板＋間材費　2万円程度
無垢のフローリング＋間材費　8万円程度
巾木４本、間材費合わせて1万円程度
ワックス　0.5万円程度
人件費　4人分　12万円程度　（３人でも良かったかもしれませんが、多く見積もっています）

合計で35.5万円ということになります。

こちらはあくまで原価になりますので、工務店の管理費が大体2割程度、もしくは20万円以上となるため、実質的な費用として安く見積もっても50～60万円前後になるのではないでしょうか。

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