(出典:photo-ac)
フローリングのアウトレット品についての解説と上手な活用方法
フローリングのアウトレット品とは、一般的に「アウトレットB品」を意味しています。
では、フローリングのアウトレットB品とは、どういったものなのでしょうか
フローリングのアウトレットB品
フローリングのアウトレットB品とは、フローリング材を製造する際、製造過程中に発生した傷・塗装むら・カケなどによって、欠陥品になってしまった商品を意味しています。
アウトレットのB品の欠陥箇所
具体的にどのような状況が欠陥になるのか、例として下記の画像をご覧ください。
左.フローリングの溝部分に10円玉ほどの塗装のむらがあります。
中.10cm程度の擦り傷があります。
右.3枚目 2cmほど凹んだ場所があります。
上記画像のよう状況がアウトレットB品の欠陥の箇所になります。
フローリングのアウトレットB品には、明確に欠陥品とわかる商品から欠陥の理由がわからない、通常品に近い商品まで、ランダムに含まれております。
フローリング材1枚の大きさから考えると、1割にも満たない欠陥箇所ですが正規品としては商品化できない為に、アウトレットB品に振り分けられます。
なぜ欠陥品であるフローリング材に需要があるのか
ブランド品として広く知られている大手建材メーカーのフローリングとなると1ケース/1坪あたり 希望小売価格 2万円台 3万円台が一般的な金額になります。
欠陥品であるアウトレット商品だとしても、品質や性能は正規品と同様ですので、低価格向けに製造されているフローリング材とは品質や性能が違います。
では、アウトレットB品の欠陥箇所をどう処理するのか
フローリング材の施工において一般的なサイズ1,818mm×303mmの大きさのフローリング材を、丸々一枚使うのは、施工場所の中央付近のみになります。
その他の端や繋ぎ用のフローリングは、すべて現場に合わせてカットし施工します。
このカットする箇所に欠陥箇所を割り当てることによって、正規品を使用した施工と何も変わりない仕上がりになります。
多少の技術と若干のロスを考えなければなりませんが、正規品と比較すると、大幅に費用を抑えることができるため欠陥品であるアウトレットB品でも需要があるわけです。
アウトレットB品の注意点
欠陥箇所を切り落とすなどの処理を施し施工をすると若干のロスが生じますので、基本的には、1坪ほど余裕をもって在庫を用意してください。
また、同色同柄のフローリング材が急遽必要になったとしても、正規品をアウトレット品として販売することはできませんので施工に必要な数量と在庫数だけは十分注意してください。
フローリングを施工する前に
アウトレット品のフローリングを施工する前に、すべての梱包を開封して、フローリング材の状態をチェックしください。
フローリング材の状態に応じて仮敷きを行ってください。
- 問題なさそうなフローリング材は中央部分などの加工が必要としない場所に使用する
- 問題ありそうなフローリング材は繋ぎ用・端用・家具などで隠れるところ用に 使用する
フローリングを施工するにあたり、繋ぎ用の半端材が必然的に必要になります。
また、端用に縦方向に切ったフローリング材が必要になりますので、問題ありそうなフローリング材を繋ぎ用・端用として工夫して調整してみてください。
問題ありそうなフローリング材を前もってに把握することで施工後の仕上がりが違ってきます。
また、ロス分を少なくすることで余分な追加注文をしなくて済みますので、状態のチェックと仮敷きを行ってください。
最後に
アウトレット品のフローリング材は、低価格で綺麗な仕上がりを実現することが可能な商品です。
仕事などで活用される際は、他社との差別化、価格競争に充分に勝てる商品ですので是非、アウトレット品のフローリングをご活用してみてください。
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