ペット可賃貸の原状回復費用について

(出典:photo-ac)

ペット可賃貸の原状回復費用について

例えば、ペット可賃貸マンションであっても、退去する時の「原状回復費用」については、一般的なペット可賃貸になっていない賃貸物件の場合とほぼ同様と考えて下さい。

借り主側が責任をもって行えわないといけない退去する時の原状回復費用とは、借り主の故意や過失といった「一般的な使用方法をはるかに超える酷い利用の仕方」によって、室内に傷や汚れなどを付けてしまった際のリフォーム修復の費用です。

ですから、ペット可賃貸マンションだからといって、ペットに躾もしないでやりたい放題では、退去する時の原状回復リフォームの費用はものすごい高額になってしまうでしょう。

 

ペット可賃貸物件でも、飼い主はペットによる壁やフローリングなどへの引っかき傷、排泄物による汚れや臭いをなるべく付けないように考慮することが求められます。

万が一、ペットのそのような行動には気を付けていても傷や汚れが出来てしまった際は、借り主の過失になってしまうので、退去する時には原状回復する義務としてリフォーム修復をしなければならないところがほとんどです。
※大家さん(貸主)によっても、原状回復リフォーム修復の責任は違うので、心配な方は確認してみてください。

 

ペット可賃貸で、借り主が原状回復の責任を負う範囲

ペット可賃貸で、借り主が原状回復の責任を負う範囲

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  • 壁紙クロスやフローリング、カーペットなどに付いたペットの尿や嘔吐物のシミ
  • 壁、壁紙クロス、カーペット、フローリングに付いたペットの爪による引っかき傷
  • ペット用のケージを取り付けしたことによって付いたフローリングや壁の傷や汚れ、跡
  • キャットタワーを設置したことによって天井やフローリング、壁に付いたキズや跡

などがありますが、借り主が上記のような原状回復の責任を負うことになった際は、リフォーム修復の範囲はどこまで負担すればいいのでしょうか。

 

そもそも原状回復とは、借り主の故意、過失や一般的な範囲を超えた酷い使い方により付いた傷や汚れがある箇所のリフォーム修復です。

ですから、借り主が負担する範囲も、その修復に必要な最小限の施工単位になります。

 

例えば、フローリングや壁紙クロスは1㎡単位、畳や襖は1枚単位ということになります。

しかし、壁紙クロスなどは最少の施工単位で張り替えをすると、張り替えした新しいクロス箇所と張り替えていない変色している箇所の色が違っててしまうことがあるため、そういった際は、壁紙クロス一面を張り替えるケースもあります。

しかし、壁紙クロス一面を張り替えた時でも、借り主はペットによってキズが付いてしまった箇所のクロス張替え費用だけで、クロス一面全部の張り替え費用を負担するわけではありません。

なぜなら、借主が行う原状回復とは、新品に復元することではないからです。

 

張り替えをすべきクロスは年数の経過により劣化し、すでに財産価値が減少しているので、その分は貸主の責任の負担になります。

無駄に高額なリフォーム修復費用を要求されたとしても、すぐには納得せずきちんと貸主と相談することが重要です。

 

ペット可賃貸にある特有の費用

ペット可賃貸にある特有の費用

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上記の原状回復の範囲以外にも、ペット可賃貸住宅に特有の費用として、ペットの臭いの除去や消毒のためのハウスクリーニング費用があります。

ハウスクリーニング費用は、ペット可賃貸マンションなどの場合、ペットの臭いの除去や感染症予防のための消毒がどうしても必須になってくるので、特約として賃貸借契約で定められている場合がほとんどです。

 

そういった際は、賃貸契約書にクリーニング費用の金額がしっかりと明記されていることが多く、借り主の負担となる場合がほとんどです。

ペット可賃貸物件に暮らす場合でも、賃貸契約書の現状回復の内容をしっかり把握しておく必要があります。

 

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