フローリングリフォーム！つなぎ目の隙間を埋める方法とは？

（出典：photo-ac）

フローリングのつなぎ目はどうして広がるのか？隙間を埋める方法について

新しく建築したばかりの時はしっかりと密着していたフローリングも、年月の経過とともに隙間ができてくることがあります。

隙間がひどい時は、名刺が何枚も入るということもあります。

フローリングに隙間があると、埃やゴミなどが入り込んでしまって、清掃に大変苦労します。

見た目にもいいものではありません。

フローリングの隙間に悩んでいるという方は少なくないと思います。

隙間が広い時の対処方法について、知っておきましょう。

フローリングに隙間が必要な理由とは

日本のフローリングは基本的に、板の角が斜めにカットされ、板と板の間に少し隙間があります。

この隙間にゴミがたまると清掃がかなり面倒です。

実は海外のフローリングには、隙間がないことがほとんどなのです。

なぜ、日本のフローリングには隙間があるのでしょうか？

反り上がり

日本のフローリングのつなぎ目はV字になっていて、少し隙間があります。

これは反り上がりを防止するために必要なものです。

木材は、湿度や温度が変化すると伸縮します。

日本は夏季と冬季の湿度の変動が大きいため、木の伸縮もしやすくなっています。

フローリングに隙間がない場合、逃がし場がなくなり、フローリングが隆起したり、反り上がってしまいます。

隙間があることで、木が膨張しても隆起を防止することができるのです。

床鳴り

フローリングの隙間には床鳴りを抑制する役割もあります。

木が湿気によって伸縮すると、フローリングを踏んだ時に、木が擦れて床鳴りを生じさせます。

隙間があることで、木と木がぶつかって擦れないようにしているのです。

フローリングのつなぎ目が広がりやすいのは

フローリングのつなぎ目の隙間は、湿度や温度の変化で木が伸縮することによっておこります。

隙間は、使用されている木材や、環境によっても広がり方に変動があります。

つなぎ目の広がりやすいフローリング

床暖房を利用している

冬季は、乾燥していて木が縮みます。

床暖房を使うと、熱の影響を受けるため、フローリングはさらに縮みやすくなり、隙間が広くなってしまうのです。

床暖房専用のフローリングなども販売されているようですが、こちらも多少の伸縮はあるため隙間が空くことはあるようです。

無拓のフローリング

無垢のフローリングは、本物の木材で加工されているフローリングのことです。

木材のみでできているので、どうしても湿度や温度によって、伸縮が生じます。

無垢に関連する記事

つなぎ目の広がりにくいフローリング

無垢のフローリング以外に、複合フローリングというものがあります。

こちらは合板や集成材などの上に薄い木材や特殊シートを貼ってできています。

無垢のフローリングと違い、合板などを使っているので、伸縮せず、隙間や反りがほとんどでません。

フローリングのつなぎ目や隙間を目立たなくする方法

フローリングの隙間が大きいと見栄えもよくないですし、清掃の手間もかかります。

隙間を目立たなくする方法は、隙間を埋めてしまうことです。

隙間を埋めるには「コークボンド」や「コーキング剤」を使用します。

コークボンドで埋める

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コークボンドは巾木の隙間やクロスの隙間を埋めるのによく使用されています。

コークボンドは、白だけでなく、アイボリーやフローリングと同色に近いものもあるため、隙間に入れても目立ちにくくなります。

使い方はコークボンドを埋めたい箇所に充填します。

コークボンドは乾く前は水溶性なので、はみ出た部分は水で濡らした雑巾等で拭き取ることができます。

埋めた箇所もそっとなぞるように拭き取ることで仕上がりが綺麗になります。

乾くと取れにくくなってしまうので、はみ出た不要な部分はすぐに拭き取りましょう。

コークボンドは半日程度で乾きます。

乾くまで触れないようにしましょう。

コーキング剤で埋める

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コーキング剤で埋める時は、不要な部分に付着してしまわないようにマスキングテープで養生しましょう。

コーキング剤は白いものと透明なものがあります。

床の隙間を埋める時は、両方を混ぜると目立ちにくくなります。

混ぜ合わせたコーキング剤に、絵の具やペンキで色を付けていきます。

しっかりと色が混ざったら、コーキング専用のヘラで隙間を埋めていきます。

隙間が埋まったら、マスキングテープを剥がし、乾燥させます。

コーキング剤が乾燥するまでは1日ほどかかります。

埃などが付着してしまうと取れなくなるので、注意しましょう。

フローリングのつなぎ目の広さに悩んだら相談が重要

（出典：photo-ac）

フローリングのつなぎ目が広くなってしまうのは、湿度や温度の変化によるものがほとんどですが、他の原因の時もあります。

フローリングの隙間は地震や地盤沈下、建物の劣化などでも生じます。

余りにも隙間がひどい時は、一度住まい全体を確認してもらうことをおすすめします。

そのままにしていると建物が崩れるという危険もあります。

また、新築でも、かなり隙間が大きい時は施工不良という可能性も考えられますので、施工した業者に、やり直しなど対応をしてもらいましょう。

まとめ

日本のフローリングは多少隙間をあけて施工してあります。

フローリングは湿度や温度によって伸縮します。

湿度が低い時には木が縮んでつなぎ目の幅が広くなってきます。

隙間が大きくて気になる時は、コークボンドやコーキング剤で埋めることで対応できます。

湿度や温度による伸縮でないケースの場合は建物自体に問題があることも考えられるので、つなぎ目の隙間があまりにも広くなった時は、業者に相談してみることをおすすめします。

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